子どものころは、
大人が持ってきてくれたお菓子の箱の中身がマドレーヌだと、
がっかりしてました。
今思うと、当時、マドレーヌはけっこうおしゃれなものだったのかも。
でも、パサパサしてて、変わったにおいがしてた記憶。
人工的なバニラやラム酒?に重なった、消毒アルコールのようなにおい。
(今でも、コンビニのバウムクーヘンとか、時々このにおいがします)
あれはなんだったんだろう。
ま、子どものわたしは、そういうお菓子なだと思って、ぱくぱく食べてましたけどね。
大人になって、
表面は香ばしく、口に入れるとバターがふわっと香り
卵の味がする生地が口の中で溶ける。
そういうマドレーヌに出会って、
なんだこれは!と思いました。
なんと材料は、
小麦粉、卵、バター、お砂糖。
それだけ。
(日持ちさせなくちゃいけない工業製品のマドレーヌには、
他にも色々入ってたから、不思議なにおいがしたのかも。)
この4つの材料を丁寧に混ぜて、熱を加えるだけで、
いい香りとやさしい味が生まれる。
こんなにシンプルな材料で。
魔法だ!
そうか、もしかしたら
小麦粉やバターがいつもお家にある国では、
マドレーヌのような焼き菓子は、
お母さんが使える魔法だったのかもしれない。
バターのない我が家で、母はその魔法は使えなかったけど
その代わり、庭に生えてたよもぎのチカラで、
よもぎ餅の魔法が使えた。あ、よもぎの蒸しパンも作ってたような。。
母はよもぎ使いだったのか!
マドレーヌの記憶から、
世界中にある、お母さんの魔法を想像し、うっとり。
箱に入って個別包装されているマドレーヌには魔力が足りなかっただけ。
ほんとは、とってもおいしいお菓子。
いつの間にかマドレーヌを焼けるようになったよもぎ使いの娘は、
よもぎマドレーヌを焼いてみようと思ったのでした。